金融再編についてのコメントこの話は以前9月号のメルマガに書いたことがあります。覚えていらっしゃるでしょうか、金融再編の中の動きの一部として、三菱とUFJが一緒になり、 大和と三井住友が緊密である中で、取り残されるのは日興であるという話。 またシティグループが株を放出してしまったことで、日興は一生懸命安定株主に なってくれる銀行を探しているようだ、というコメントを詳しく書きましたね。 12月9日14時、日経速報ニュースは、みずほフィナンシャルグループが日興 コーディアルグループに資本参加する方向で最終調整に入ったと伝えた。こうした 日興とみずほフィナンシャルグループの提携の可能性に言及する記事は今回で 3回目。中間決算後の経営戦略説明会でも日興の経営陣からは大手金融機関 との提携に否定的な説明が行われ、日経の記事が正しいかどうかは不明。 日興コーディアルグループは、大手3社の中では最も積極的に証券仲介業の 提携を進めており、特にローソンなど非金融機関との提携に積極的。有村 純一社長など経営陣は、「地銀との提携も行うが金融機関よりも小売業などとの 提携が重要」、と主張してきた。 一方、大和と三井住友銀行との提携が大きな効果を示していると考えて いるが、大和からも同様の説明が常に行われている。株式のブローカレッジへの 効果は不明であるものの、債券商品での提携効果は大きいと予想する。 日興が、みずほフィナンシャルグループとの提携に踏み切るかは不明。みずほ フィナンシャルグループには、みずほ証券、新光証券、みずほインベスターズ 証券がグループ内にあり、仮に提携が実施された場合、グループ内での役割 分担を予想しにくい。 ただし、大和とSMFGと同様、みずほと日興は大手同士であり、同報道の話題性は 大きいと考える。 また、ちょっと違う話をすると、今後日興は預かり資産300万以下の顧客に対しての 相談の受付などを受け付けない方向で行くそうです。来年4月からは一任勘定取引 の登録をして1000万以上から、いろいろと顧客のために取引をするサービスを 開始予定ですね。やっと顧客重視の営業展開をしないと収益も取れないと思った のでしょう。大和・野村なども開始する予定みたいですね。本業で実力・収益の 差が明暗をわけることでしょう。今証券会社は株のセールスをしているというよりは、 国債・外債営業で大変みたいですからね。 ジャンル別一覧
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